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政令指定都市の今後

この春、静岡市が政令指定都市になりました。
これは、合併特例法(平成17年3月31日まで)により、市町村合併した場合のみ人口要件が実質70万人以上に緩和されたことによるものです。
本来は、80万人以上だったものです。

これによって、政令指定都市目当ての合併構想もこれまで多数見られました。
それも、特例法の期限により、2004年度中に合併を申請した都市のみということであり、つまり、締め切りは過ぎてしまったわけです。
そこで、だいたいの結果と今後増加しそうな政令市が見えてきました。

合併した、もしくは申請済みにより、人口70万人を達成し、人口の面では政令市実現がほぼ確実になっている都市は次のとおりです。

・大阪府堺市 (2006年目標)
・新潟県新潟市 (2007年目標)
・静岡県浜松市 (2007年目標)

この3都市です。

そこで、都市の風格や、形成などからこれらの都市や、その他の政令市を目指せそうな都市について考えてみたいと思います。

まず、堺市の場合。

堺市といえば、もう何十年も前から、政令市を目指し、確実といわれ区役所まで設置していたのに、政令市になれなかったという悲しい過去を持つ都市です。

指定されなかった理由は、中心部が無い事、人口が減少傾向にあったことといわれています。

最近、美原町との合併により、特例で要件を再びクリアして、再挑戦といったところです。
しかし、この合併はあくまでも合併特例法を適用させるための裏技といったところで、相手にされた美原町にとっては、果たして良い結果であったかどうかは分りません。

それに、判断基準は、人口が80万人以上から、70万人以上でよいという事に引き下げられたというだけで、そのほかの条件は同じなはずです。

先に政令市になった静岡市の場合、静岡駅を中心とした市が形成されており、十分都市の風格を感じられるものであると思います。
そのため、今後政令市として"それなりに"発達していくことでしょう。

しかし、堺市の場合、大阪市と隣接しており、また中心駅も分散しており、堺市は、大阪市のベッドタウンでしかありません。

堺東などが多少中心として、がんばっているようですが、他の県庁所在地の中心部より劣る部分もあると感じます。

そこで、堺市は前回と同様で、大阪市に対する憧れだけでは、政令市にはなれないのではないか、と考えてしまいます。

それより、むしろ、隣の大阪市と合併し、人口350万人の都市を目指した方が、全国的な大阪の都市イメージアップには良いのではないかと思います。
(まぁ、それは極論ですが・・・)

ともあれ、特例法適用を仕向けて合併した以上、政府の側も政令指定しないわけにもいかなそうなので、堺市の政令市実現は、結構濃厚な気もします。

次に新潟市です。

新潟市は、日本海側最大の都市で、とても立派な都市を形成しているので、政令市昇格に最も適した都市だと考えます。

都市機能は中心市街地に集積しており、東西南北に長い新潟県の中心都市でもあり、空港、新幹線、高速道路といった、交通の三種の神器に、港湾も揃っています。

日本海側の今後の発展に大きく寄与していく都市になっていくのではないでしょうか。
人口も、100万人を十分目指せると思います。

次に、浜松市です。
特例法に滑り込みセーフで合併が決定した浜松市です。
人口は83万人ほどで、堺市に次ぐ人口規模となります。

しかし、政令市としては同じ県内の静岡市が先に政令市になってしまいました。
ただ、1県に2つの政令市というのは、福岡、神奈川などで先例があるため問題ないと思います。
それに、浜松市と、静岡市は、県内でも独立した都市圏を形成していて、交流もあまりありません。
また、浜松市の人口は2年に1万人ほどのペースで増加しており、県庁所在地クラスの都市では多い方ではないかと思います。

(静岡市は年数百人程度の増加に留まっている)

浜松市の場合問題となるのは、中心市街地です。
一応、浜松駅を中心とした市外は形成されています。
しかし、人口の増加とは反比例して、中心市街地が若干衰退していっています。
百貨店の相次ぐ撤退などがその例です。
中心市街地の繁華具合は、明らかに静岡市には劣ります。
(一般的な県庁所在地レベル以上ではあると思う)

一方で、工業都市であるため、先に政令市になった、川崎市や、北九州市などの、工業都市枠があります。
(川崎市の場合、人口の大半は東京に通勤する人という気もしますが・・・)

そこで、浜松市の場合は、人口は特例法とは関係ない80万人レベルであり、人口も増加していることや、核となる中心部が存在すること、都市圏に属さない独立した工業都市であることなどから、とりあえずは政令市になれると思います。

ただ、個人的意見として、浜松市は、政令市としての都市の風格や魅力の面で、かなり劣るとは思います。
それは、今後の開発、発展によるのではないでしょうか。


ここまでが、すでに合併を決めた3市の事に触れましたが、同様にして、今後も政令市が増えることが予想されます。
(特に、特例の人口70万人以上の条件が、今後も継続された場合)

現在政令市は14ありますが、そのどれもが立派な中心市街地を有しています。

大都市というイメージにふさわしいと思います。

(仙台、静岡、札幌、神戸、北九州など、中心から離れると農村も存在するような都市もあるが、それも特徴としては十分アリだと思う)

また、人口50~60万人程度で、合併によって70万人も夢ではない都市というのが、数多くあります。

(宇都宮、金沢、岡山、松山、熊本、鹿児島など)

これらのいずれも、立派な市街地を有しており、人口要件も70万人なら、満たすことも可能で、静岡市などの先例を認めてしまった以上、条件次第では政令市になることが出来るのではないかと思います。

しかし、政令市が増加すると、政令市の価値が低下することは必至です。
今後は、都市のイメージアップとしての政令市の役割も終わるのかもしれません。

すでに、政令市さいたま市誕生のあたりから、終わっていたのかもしれませんが・・・。

ちなみに今後、時限の切れた合併特例法に変わって、平成22年までの合併特例"新"法が適用される模様です・・・。
まだまだ合併を進めるつもりなんですね。

(旧特例法は、2004年度中申請、2005年度中合併の場合まで適用される)

ちなみに、その新法の中に、政令市の人口要件に関する項目はありません。
ということは、今後合併した都市に関しては、80万人以上という政令指定条件に戻るのでしょうか?

前例を許してしまった以上、ギリギリの人口の都市から不満が出て、やはり70万人以上で認められるのではないかという気も若干します。

どちらにしろ、現在の政令市14都市+ほぼ確定の3都市 = 17都市 もあれば、政令市の数は多すぎであり、さらに増加することは、政令市の価値の低下を招くことは確実だとおもいます。

今後の総務省のでかた次第で変わってくるのではないでしょうか。

今後も70万人以上で認める → 政令市が増加し、地方の中核都市としての役割へと変わっていく。

今後は80万人以上しか認めない → 政令市がこれ以上増えることは一旦なくなり、ひとまず政令市の現状維持も可能か。

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